PHYSICAL PHOTOGRAPHY = Seriousness

 

seriousness | ˈsɪərɪəsnəs | noun

1. the quality or state of being serious: we are aware of the seriousness of the situation | she replied with deadly seriousness. 

2. the state of being very bad or severe: I don't think he has any idea of the seriousness of the situation.

 

つまり、「切実」ということ。

 

※地震・津波・火災を直接的に描写する写真はございません。
しかし精神的なストレスが生じる可能性もありますので、
ご自身の判断にてご覧いただきますようお願いいたします

 
 
 
 出典:「アルバムのチカラ/ Album no chikara」赤々舎 | 文・藤本智士 | 写真・浅田政志 | →  AKAAKA ART PUBLISHING Inc

出典:「アルバムのチカラ/ Album no chikara」赤々舎 | 文・藤本智士 | 写真・浅田政志 | → AKAAKA ART PUBLISHING Inc

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4物質主義の再定義_写真を失う切実さ_0.png
 
 
写真に関する 東日本大震災の教訓を ひとつ お話させて下さい。  当時 被害に遭われた方々自らが先頭に立ち 瓦礫に埋もれていた写真アルバムや フイルムネガや写真プリントを探されたそうです。自衛隊の方達などの協力もあり たくさんの写真が救出されました。 そしてそれらは丁寧に洗浄され 多くの写真たちが元の所有者または家族の元へ 戻ったそうです。  みなさんが必死になられたのは お金や通帳ではなく 写真だったといいます。
 

写真に関する 東日本大震災の教訓を ひとつ お話させて下さい。 当時 被害に遭われた方々自らが先頭に立ち 瓦礫に埋もれていた写真アルバムや フイルムネガや写真プリントを探されたそうです。自衛隊の方達などの協力もあり たくさんの写真が救出されました。 そしてそれらは丁寧に洗浄され 多くの写真たちが元の所有者または家族の元へ 戻ったそうです。 みなさんが必死になられたのは お金や通帳ではなく 写真だったといいます。

 
その際 判明したある事実に 私は衝撃を受けました。   避難所や体育館に大量に集められた その写真たちのなかに ここ10年(2011年から遡って)の間に撮られた 写真がほとんど見当たらなかった  というのです。   その理由は何か。 一体その10年間に何があったのか。  そうです。 その通りです。
 

その際 判明したある事実に 私は衝撃を受けました。 避難所や体育館に大量に集められた その写真たちのなかに ここ10年(2011年から遡って)の間に撮られた 写真がほとんど見当たらなかった というのです。 その理由は何か。 一体その10年間に何があったのか。 そうです。 その通りです。

 
写真のデジタルデータ化です。   デジタルカメラやカメラ付き携帯電話などで撮影された写真は専らパソコンやハードディスク メモリーカードなどの電子機器だけに保存され 紙の写真文化は著しく衰退していったのです。
 

出典:「アルバムのチカラ/ Album no chikara」赤々舎 | 文・藤本智士 | 写真・浅田政志 | → AKAAKA ART PUBLISHING Inc

 
 
 
どうしてそれほどまでに写真を取り戻そうとしたのでしょう。  私はこう考えています。  写真には【被写体の存在を保証】してくれる という力があり そのことが彼らの【人生の強度】を 保証してくれるからです。  【人生の強度】 密度と言っても良いでしょう。 では何の集まりかといえば それは経験です。
 

どうしてそれほどまでに写真を取り戻そうとしたのでしょう。 私はこう考えています。 写真には【被写体の存在を保証】してくれる という力があり そのことが彼らの【人生の強度】を 保証してくれるからです。 【人生の強度】 密度と言っても良いでしょう。 では何の集まりかといえば それは経験です。

 
しかし その経験も何らかのきっかけにより 想起され意識のもとに戻ってこない限り 記憶とは認知されません。  写真の本来的役割はずばりそこであり 【経験の再経験】 が私たちが一般に認知する「記憶」に当たり  写真の本質的特徴である 【過去の存在を経験させる力】 これにより人生の強度は強固されるのです。  故に人は 写真を失うとそのものを失ったような感覚に 陥るのだと思います。
 

しかし その経験も何らかのきっかけにより 想起され意識のもとに戻ってこない限り 記憶とは認知されません。 写真の本来的役割はずばりそこであり 【経験の再経験】 が私たちが一般に認知する「記憶」に当たり 写真の本質的特徴である 【過去の存在を経験させる力】 これにより人生の強度は強固されるのです。 故に人は 写真を失うとそのものを失ったような感覚に 陥るのだと思います。

 
「お金とか印鑑とか通帳とか現実的なことを表面的では言うけどね。『写真1枚、出てこないかなぁ』って皆んな言うもんな。」という佐藤さんの一言が 全てを物語っていると思います。  写真がこれほどまでに大事なものだったのかと 生きるか死ぬかの瀬戸際を経験した方々が語る その言葉たちは非常に重く 私たちの写真に対する態度を改めるには 十分過ぎるのではないでしょうか。   写真の残し方について 今一度 共に 考え直してみましょう。
 

「お金とか印鑑とか通帳とか現実的なことを表面的では言うけどね。『写真1枚、出てこないかなぁ』って皆んな言うもんな。」という佐藤さんの一言が 全てを物語っていると思います。 写真がこれほどまでに大事なものだったのかと 生きるか死ぬかの瀬戸際を経験した方々が語る その言葉たちは非常に重く 私たちの写真に対する態度を改めるには 十分過ぎるのではないでしょうか。 写真の残し方について 今一度 共に 考え直してみましょう。

 
クラウドストレージサービスで 写真を保存しておくのも良い選択ですが  もし30年後の未来 そのクラウドストレージから 傷ひとつない2018年の写真を引っ張り出し プリントを作るというぐらいなら  私はいまそのプリントを作り 30年の時の経過が作り出す【寂び】を 楽しみに写真を育てたい。
 

クラウドストレージサービスで 写真を保存しておくのも良い選択ですが もし30年後の未来 そのクラウドストレージから 傷ひとつない2018年の写真を引っ張り出し プリントを作るというぐらいなら 私はいまそのプリントを作り 30年の時の経過が作り出す【寂び】を 楽しみに写真を育てたい。